1 一 般
1.1
このクラスの目的は、若い人達のために低コストでレースを提供することである。
1.2
オプティミストは、ワンデザインクラスディンギーである。これらの規則で特に
許されている変更を除いて、このクラスの艇は、ハル形状、構造、重量及び重量配分、リギン、
スパー類及びセールプランについては、同等でなければならない。
註: ワンデザインクラスにおいては、或る項目について記されていることが許されるかどうかを
決定するには、もし規則に特記されていないならば、禁じられているものと見なさなければ
ならない。
1.3
これらの規則は、図面、計測用紙及び計測用図を補充するものである。解釈と解決につ
いてのあらゆる要請は現行のISAF規則に従って裁定される。
1.4 これらの規則、計測用紙及び図面の間に相違がある場合は、ISAFに問合わせなけれ
ばならない。
2 管 理
2.1
英 文
2.1.1 本クラスの公式の言語は英語とし、解釈上の議論では英語を優先する。
2.1.2 文字の"shall"は義務であり、"may"
は許可である。
2.1.3
これらの規則で「クラス規則」という文字を使う時は、図面、計測用図及び計測
用紙を含んでいる。
2.1.4
「国内クラス協会」とは、その国で国際オプティミスト級協会に関係しているものを
いう。
2.2.1 オプティミストは、いかなるプロ又はアマチュア建造者が建造してもよい。
2.2.2
プロの建造者は、供給する艇についてはクラス規則の範囲内で責任を持たなくてはなら
ない。 建造者は、建造者の手落ち又は誤りによって計測に合格しない艇については、手直しや交換は
建造者の費用で行い、購入の12ケ月以内に艇が計測を受けられるようにしなければならない。
2.2.3
キット又は部品の製造者は、艇を製作しようとして、製造者の指示書(どのようなもの
でも)に 従って組立た時に、供給する部品についてはクラス規則の範囲内で責任を持たなくてはなら
ない。
このようになっていないキット又は部品は、購入から12ケ月以内に製造者の費用で交換しなけ
ればならない。
2.2.4
建造者は、建造した各ハルにつき、そのハルが該当するクラス規則に適合していること
を示す 申告書を発行しなければならない。
2.3.1 建造納付金は、16.50 アメリカドル又は他の通貨で同額とし、5.85
ドルはISAFに、
7.45ドルはIODAに、3.20 ドルは国内協会に支払われる。
2.3.2 建造納付金の総額は、ISAFとIODAと協議して決定される。実行委員会が
ISAFと協議し、この総額を変更することがある。
2.3.3 建造者は、各ハルを建造するか成形するごとに、速やかに建造納付金を払わなければな
らない。木造及びウッド/エポキシハルの建造納付金銘板(以下プラークとする)は計測時に供給さ
れる。
2.3.4 建造者は、プラーク、及びレジストブックを購入しなければならない。
(a) GRPハルについては、IODAから購入。
(b) 木造ハル及びウッド&エポキシハルについては、IODA又は、国内クラス協会から購入。
2.3.5 (a) IODAは、ISAFに代わって建造納付金を集める責任がある。
(b) IODAは、プラークを1枚 5.85 ドルでISAFから購入する。
(c) IODA、又は国内協会は、そのプラークを1枚16.50
ドルで建造者に販売する。
IODAが建造者にプラークを販売した場合、IODAは国内協会に
3.20 ドルを
納める。各プラークは、それぞれの段階において、公式の建造納付金の領収書、及
び建造者の発行する申告書と共に販売されなければならない。この領収書をNational
Authority※(以下国内連盟とする。)に送付して艇のセールナンバーの割当を受ける。
※註:日本での National Authority はJSAFに当たり、JSAFは各クラス協会を
代行機関としている。
2.3.6
IODA、又は国内オプティミスト協会は、各建造納付金について建造者の申告書、
ISAFの建造納付金の領収書及びISAFのプラークを発行し、建造者はハルと共にオーナーに
渡さなければならない。建造者の申告書と建造納付金の領収書は、IODAが発行した公式の書式
のみを認める。建造納付金の領収書と建造者の申告書はレジストブックに含まれている。
2.4.1 艇が有効な計測証明書を持つまでは、本クラスのレースには出場を許されない。
2.4.2
各国内連盟は、国籍文字を先に付し、連続した番号のセールナンバーを発行する。
セールナンバーが9999になったら再び1から始める。国内協会は、建造納付金の支払いを証明する
領収証があ場合にのみ、セールナンバーを発行することができる。
2.4.3
証明書は、次のようにして入手する:
(a)建造者は、その国の国内連盟公認の計測員にハルの計測を依頼する。レジストブックに、ISAF
建造納付金領収書、建造者の申告書と計測済みのハル計測用紙を添えてオーナーに渡す。
(b)オーナーは、レジストブックに、建造者の申告書、建造納付金領収証を添えて、国内連盟にセールナ
ンバーの申請をする。国内連盟はそのレジストブックにセールナンバーを記載する。
(c)オーナーは、レジストブックに、建造者の申告書、全ての計測済み計測用紙を添え、必要に応じて定
められた登録料とを国内連盟に送る責任がある。それを受理した国内連盟はレジストブックの計測証
明書の部分を完成させ、オーナーに返却する。国内連盟が独自の証明書の発行を行う場合は、その旨
をレジストブックに明記した上で、レジストブックにしっかりと添付しなければならない。
2.4.4 所有権が変わると計測証明書は無効になるが再計測の必要はない。新しいオーナーは国内連盟
に定められた再登録料と必要な事項を記入して、証明書/レジストブックを送付し、書換を申し込む。
そして、書換えられた計測証明書/レジストブックがオーナーに返送される。もし、新しいレジス
トブックが必要な場合は、古いレジストブックをIODAに返還する事によって取得できる。新し
いレジストブックには古いレジストブックと同じプラーク番号が記載されていなければならない。
2.4.5 これらの規則に含まれているにもかかわらず、ISAF又は国内連盟は、それ相当の理由を
書面で示して、計測証明書の発行を拒否したり、計測証明書を取り消す権威を有している。
2.4.6
国内連盟がない国、又は国内連盟が本クラスの管理を行っていない国では、これらの規則
を施行する機能は、IODA又はそれにより委託された代理者(即ち、国内クラス協会)が実行しなけ
ればならない。
2.5.1 国内連盟によって公認された計測員だけが、ハル、スパー類、セール及び艤装品を計測し、
クラス規則の要件を充たしている事の宣誓のサインを計測用紙にする事ができる。ハルは、適切なハ
ル計測指示書に従って計測する。木造及びウッド/エポキシハルについては付則Aを参照
2.5.2 計測員は、艇が企画された性格及び設計に違反しているか、クラスの一般的な利害に関連し
ている場合には、それらを考慮して計測用紙に記入しなければならない。もしも、規則の特定の要求
を満足させる場合でも、計測証明書が拒否される場合がある。
2.5.3 計測員は、計測員自身のもの、又は計測員自身が建造したり計測員が利害関係者の一人であ
ったり、既存の利害関係を持っている場合には、ハル、スパー類、セール又は艤装品を計測してはなら
ない。
2.5.4
木造およびウッド/エポキシハルについては、付則Aを参照
すべてのGRPハルは、現行の規則、又は艇が国内連盟からの最初に計測登録した時点の規則に
従っていなければならない。その時点とは、現役OPセイラーまたはその家族(ただし一家族が
セイラー1名に対し2艇以上のOPを登録することはできない)あるいは、国内連盟や国内クラ
ス協会の認可を得たセイリングクラブ/スクールの、真正な所有物として登録された時である。 1995年 3月 1日から1996年
3月 1日までの期間に最初の計測登録を受けたGRPハルは1994年
3 月 1日、或いは1995年 3月 1日より有効となったクラス規則に適合していなければならない。
1996年3月1日以降に最初の計測登録を受けるハルは、その時点で有効な規則に適合していなけれ
ばならない。艤装品、スパー類、セール及びその他の艤装品は、現行の規則に従っていなければ
ならない。但し、その艤装品に関する特定のクラス規則が適用される場合を除く。
2.5.5
計測証明書を無効にしないために、ハル、スパー類、セール及び艤装品をクラス規則通りに
しておく事は、オーナーの責任である。ハル、セール、スパー類及び艤装品を変更又は交換する場合
は、現行規則に従わなければならない。
2.5.6 新品又は変更したセールは、計測員によって計測され、セールのタック付近にスタンプ又
はサイン及び日付を記されなければならない。詳細について証明書に記録され、その記載事項は計測員
又は国内連盟のセクレタリーのサインを受けなければならない。
2.6 計 測 指 示 書 これらの規則の有効部を除いて、ISAF計測指示書が適用される。
2.7 識 別 マ ー ク
2.7.1 クラスの標章は、英文字のIとOとを組み合わせたもので、形と寸法はISAFに所有され
ている型紙による。そのコピーは、国内クラス協会、IODA又は国内連盟から入手することができる
2.7.2 プラークは、スターボード側のマストスォ−ト隔壁後面に、読みやすい状態で、永久的に
接着しなければならない。
2.7.3 全てのハルは、セールナンバー、国籍文字を高さ10mm以上の文字で明記したプレートが、
スターボード側のマストスォ−ト隔壁の後面に固定されていなければならない。
2.7.3.1 GRPハルは高さ10mm以上の文字の認証番号を、各コンポーネントにモールドしなければ
ならない。
コンポーネント1:ハルの外板:バウ・トランサムの前面(トランサム中央から60mm以内の位置)
コンポーネント2:ガンネル〜マストスォート組立部品 :マストスォート隔壁スターボード側
ボトムフランジ
コンポーネント3:ダガーボードケース〜ミドシップフレーム組立部品: ダガーボードケース
の前部ボトムフランジ
この認証番号は次の数字で構成する:建造者のコード番号、モールドのコード番号。これらの
番号はIODAが発行し、プロトタイプの承認を受けたものでなければならない。この番号は、
プロトタイプ計測後に、ハルが計測の結果クラス規則に適合していないと断定された場合には、
失効することがある。
ハル認証番号の例:(この例である番号は無効)
004N9022804 H |
2.7.3.2 GRPハルの建造者は、バウ・トランサムの認証番号から15mm下の位置に、高さ6mm
以上
の文字で登録マークを刻印しなければならない。この登録マークは次で構成する:
年 式 |
ISAFプラーク料番号 |
2.7.3.3 メーカーは、マスト、ブーム、スプリット、ダガーボード、ラダーにシリアルナンバーを
割り当てなければならない。これらのシリアルナンバーは建造者によりラダー、ダガーボード及びスパ
ー類に、はっきりとマークされ、適切な計測用紙に、計測員によって報告されなければならない。
2.7.4 セールナンバーと国籍文字を、ラダー、ダガーボード及びスパー類にはっきりとマークさ
れなければならない。
2.7.5 セールには、規則6.5に示す識別マークを付けなければならず、1990年1月1日以後に
製造又は計測するセールには公式ナンバーの付いたセール・ボタンをタック付近に永久的に付けなけれ
ばならない。セール・ボタン無しには、最初の計測を受けることはできない。ボタンは、1枚のセール
から他のセールに移してはならない。 ボタンは、通常は国際オプティミスト協会(IODA)からセー
ルメーカーが入手しなければならないが、もし必要ならば国内クラス協会から入手してもよい。
2.7.6 すべての標章、プラーク、マーク及びナンバーは、耐久性のある材料で、明瞭で読み易く
、しっかりと付けなければならない。
2.8 ス ポ ン サ ー OPクラスは、ISAF広告コードではカテゴリーAに一致する。